天理の国際性

天理大学

 中山正善・天理教二代真柱が、天理教海外伝道者の育成と、外国語教育を通じて豊かな国際感覚をもつ人材の育成を願って、大正14(1925)年、同大学の前身である天理外国語学校を創設(わが国初の私立外国語学校)。その後幾度かの改組等を重ね、これらを母体に昭和24(1949)年、宗教、国文学国語、英文学英語、中国文学中国語の各学科なる文学部だけの新制天理大学が発足しています。

 その後、昭和27(1952)年に外国語学部を、同30(1955)年に体育学部を、また、平成4(1992)年に人間学部を開設しました。また、大学院として、同16(2004)年に臨床人間学研究科、同27(2015)年に体育学研究科、同29(2017)年に宗教文化研究科を開設し、現在に至ります(外国語学部は、現在は国際学部)。

 前身の外国語学校時代より、外国語教育は連綿と続き、その間、多くの留学生を受け入れ、そして現在、交流協定校として、海外の24カ国(地域)・51大学2機関と、交換留学や教育・研究の協力など、活発な交流を行っています。



国際学部

国際参加プロジェクト


英語村


天理図書館

 大正14(1925)年3月、中山正善天理教二代真柱が創設された天理外国語学校内に天理教青年会が購入してきた図書などを移し、8月「天理図書館」と命名、図書館として発足。同15年9月末より、館名を「天理外国語学校附属天理図書館」と改め、11月に約26,000冊(うち洋書5,000冊)の蔵書をもって閲覧を開始。その後、コレクションの収集に努め、開館90周年を迎えた現在、国宝6点、重要文化財86点を含む、蔵書数150万冊の図書館となっています。

 「国際性」の観点からは、開館当初より洋書を揃え、現在は海外約40か国と図書交換を行い、蔵書には、東西世界の交渉史関係資料、カトリック東洋伝道史資料等の書群などがあり、中でも『ぎやどぺかどる』(上巻)をはじめ、8種10点にのぼる“きりしたん版”は我が国史資料としても、世界文化史上においても重要な文化財とのことです。

 


天理参考館

 世界各地の生活文化資料・考古美術資料を収集・研究・展示する博物館で、各地の資料を通して、それぞれの地域に住む人々の生活や歴史を知り、お互いのこころを理解することを目的としています。

 同館は、1930年(昭和5年)、天理外国語学校(天理大学の前身)に設けられた海外事情参考品室を活動のはじめとします。創設者の中山正善・天理教二代真柱は、天理教を海外に広める人材を育てるためには言葉だけではなく、現地の風俗・習慣もあわせて学ぶことが必要だと考えられました。

 現在では、約30万点にも及ぶ資料を収蔵する博物館となり、約3000点を「世界の生活文化」・「世界の考古美術」の2部門にわけて広く一般に公開しています。

 

 


石上神宮

 神さびた自然の姿を今に残す石上神宮は、日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきたようです。

 「国際性」の観点からは、神庫(ほくら)に伝世した古代の遺品、国宝の「七支刀」があります。

 特異な形をした鉄製の剣で、伝世以来同神宮の御神体同様のものとして奉斎され、製作年は、現在の銘文解釈によると西暦369年と考えられているようです。

また、この七支刀、『日本書紀』の神功皇后摂政52年に百済から献上されたとみえる「七枝刀(ななつさやのたち)」にあたると考えられているようで、天理の地の大陸との交流をうかがうことができます。

 

※写真の拝殿は国宝です。

 


天理大学ふるさと会

 天理大学およびその前身であった天理外国語学校、天理女子学院などの卒業生で組織されている同窓会で、現在およそ4万人ちかい会員をもち、国内のすべての都道府県および海外には韓国、台湾、ジャカルタ、ハワイ、アメリカ西部、メキシコ、ブラジル、チリ、ニューヨーク、フランスなどに支部があります。

 天理大学の創設者である中山正善天理教二代真柱は、卒業生が海外布教に取り組むということは授業以上の意義を有し、海外などで活躍する卒業生が遠くはなれたふるさとを思慕するように、「ふるさと会」という名称を考えられたとのことです。

天理大学ふるさと会は、この創設者の親心に基づき活動内容の充実に努め、母校の教学への寄与を使命としています。

 


黒塚古墳

 黒塚古墳は、天理市柳本町に所在する前方後円墳です。

この黒塚古墳より出土した三角縁神獣鏡は、きわめて良好な状態で出土し、全国でも過去最多の33枚がその姿を現しました。この発見は、邪馬台国や古代国家成立の過程を解明する超一級の資料といわれています。

 黒塚古墳の築造された時期は4世紀初頭~前半頃と推定され、出土した鏡のいくつかに、中国の銅産出地や鏡工人の出身地に関わると推定される文章が確認され、鏡の製作地を魏国と考える有力な根拠とされているようです。

 古からの大陸との交流がうかがえます。

 


インドネシア・ショップ ルマドリアン

 2013年、親日の国・インドネシア共和国と我が国の国際交流拠点として、天理大学でインドネシア語を学んだ同窓会「天理大学全国ドリアン会」の有志によりオープンし、同時に、「天理インドネシア友好協会」も立ち上げ、その事務局でもあります。

 また、天理大学全国ドリアン会の事務局ともなっています。

 ショップでのインドネシアの紹介(総領事館からの冊子も置いているアンテナショップ)をはじめ、インドネシア・セミナー、インドネシア人とのお食事会、インドネシア語講座、そして、ペスタ・インドネシア(祭り)を開催し、日本では認知度がそれほど高くない、インドネシアの文化を発信し、日本における同国のファンを増やすことに取り組んでおられます。